見積マスタ/見積作成

見積マスタ/見積作成

RIKCADにて作図する要素に対し、工事名(レイヤー)を割り当てることによって、見積書・工事明細書を作成することができます。
工事名(レイヤー)・単価・事業所名などマスタとして登録することができます。


見積機能の起動方法

見積機能をインストール後、RIKCADを起動すると、メニュー[図面-積算]内に「見積マスタ」と「見積作成」項目が追加されています。
[見積]メニューより、見積マスタの作成・更新、見積書の作成を行うことができます。


[見積マスタ] パレット

見積マスタをクリックすると、下のような画面(パレット)が表示されます。



[見積作成]パレット

見積作成をクリックすると、下のようなの画面(パレット)が表示されます。



マスタの設定

見積マスタパレットは、見積書に記載される工事項目(大分類)・工事名・単位・単価などを登録します。

※1 この項目は[見積書作成]実行時に設定します。「 4.9見積書作成」を参照。
※2 この項目は[見積作図パレット]にて設定します。 「4.5オブジェクトツール・ランプツール」を参照。


工事項目マスタの設定

ここでは、見積書に記載される工事項目(大分類)を登録します。
[見積マスタ]パレットより、[工事項目マスタ]を選択します。



現在登録済みの工事項目一覧が表示されます。

①順序変更ボタン 
選択した工事項目の記載順を変更します。
この順序は、見積書に反映されます。
② [追加]ボタン
新規に工事項目を追加します。
③ [修正]ボタン
選択した工事項目の名称を修正します。
(ダブルクリックで選択可)
④ [削除]ボタン
選択した工事項目を削除します。
⑤ [OK]ボタン
追加・修正・削除した内容を更新し、画面を
閉じます。
⑥ [キャンセル]ボタン
追加・修正・削除した内容を更新せずに、画面を閉じます。


工事項目を削除すると、対応する工事名(レイヤー)・単価・備考も削除されます。


※一覧で表示されている工事項目名で、修正・削除不可の名称があります。
これは内部的に既に登録されている為です。


下記の8項目がその工事項目になります。
・ 金物工事 ・ 門扉工事 ・ フェンス工事
・ カーポート工事 ・ 照明工事 ・ 樹木工事
・ 庭工事 ・ 開口工事


工事名マスタ

ここでは、見積書に記載される工事名(レイヤー)を登録します。
[見積マスタ]パレットより、[工事名マスタ]を選択します。


現在登録済みの工事名一覧が表示されます。


① 工事項目選択
登録されている工事項目(大分類)を選択します。
② 工事名一覧
選択した工事項目(大分類)に含まれる工事名の一覧を表示します。
③ 順序変更ボタン
選択した工事名の記載順を変更します。この順序は、見積書に反映されます。
④ [追加]ボタン
右のような画面が表示されます。
工事名・単位・単価1~3・備考を入力します。
この工事名に含まれる連動工事がある場合は、ダブルクリックでチェックを入れます。
連動工事の詳細については、「3.4 連動工事マスタ」参照下さい。
単位の追加・変更を行うことはできません。
予め登録されているものからの選択になります。
⑤ [修正]ボタン
右のような画面が表示されます。
選択した工事名の詳細を修正・単価2・単価3の設定、連動工事の関連づけを行うことができます。
(連動工事名はダブルクリックで選択できます。)
⑥[削除]ボタン
選択した工事項目を削除します。
⑦ [OK]ボタン
追加・修正・削除した内容を更新し、画面を閉じます。
⑧ [キャンセル]ボタン
追加・修正・削除した内容を更新せずに、画面を閉じます。

金物工事・門扉工事・フェンス工事・カーポート工事・ 照明工事・樹木工事・庭工事については、
工事名の追加・削除は行えません。修正のみ可能になっています。
これらの工事は、オブジェクトツールの商品名称・樹木名称を拾い出すために用意されている
項目になっています。
また、修正については、連動工事のみになります。名称・単位・単価・備考の修正は行うことはでき
ません。


連動工事マスタ

連動工事とは、各工事名に含むことができる工事内容になります。



 

① 連動工事選択
設定する連動工事を選択します。
② [修正]ボタン
選択した連動工事の修正を行います。
連動工事名・単価・備考を登録、修正します。
③ [OK]ボタン
追加・修正・削除した内容を更新し、画面を閉じます。
④ [キャンセル]ボタン
追加・修正・削除した内容を更新せずに、画面を閉じます。
連動工事の設定は50 件まで可能です。
あらかじめ設定されている「型枠」工事については、単価1~3 と備考が編集可能です。


既存レイヤ工事マスタ

RIKCAD にすでに登録されているレイヤーに、見積用の工事名(レイヤー) に割り当てることができます。
この作業を行うことで、見積用の工事名(レイヤー)で作成されていない要素・図面でも見積出力するこ
とができます。





[見積マスタ]パレットより、[既存レイヤー工事マスタ]を選択します。

「既存レイヤーマスタ」画面が表示されます。


①既存レイヤー名選択
 設定する既存レイヤーを選択します。

②修正ボタン
左画面が表示されます。選択した既存レイヤーの設定を行います。


「工事項目名」
工事項目(大分類)を選択します。

「工事名」
選択した工事項目(大分類)に含まれる工事名(レイヤー)を選択します。

既存のレイヤーを見積対象外にする場合は、
[工事項目名]にて「指定なし」を選択します。




事業所マスタ

エクセル出力後に見積書に表示する事業所情報を登録・修正します。


[見積マスタ]パレットより、[事業所マスタ]を選択します。

事業所マスタ画面が表示されます。

① 事業所選択
設定する事業所を選択します。
事業所マスタに登録できる事業所数は、最大5件です。

② [修正]ボタン
右画面が表示されます。選択した事業所の設定を行います。


単価の操作

[工事名マスタ]、[連動工事マスタ]に設定できる[単価2][単価3]を一括で設定・修正できます。

  [見積マスタ]パレットより、[単価の操作]を選択します。
     

単価の操作画面が表示されます。
[単価2]もしくは[単価3]の設定を行い、[OK]ボタンをクリックします。


[確認]メッセージが表示されます。
[はい]をクリックすると、単価の設定が完了します。


すべての[工事名マスタ]、[連動工事マスタ]に[単価2]が入力されます。
[単価3]を設定したり、一度設定した内容を変更する場合は、再度[見積マスタ]パレットより、[単価の操作]を実行します。



見積作図パレット

見積作図パレットを画面上に表示しておくと、作図中に、工事名(レイヤー)の適用・確認を行うことができます。

[見積作成]パレットより、[見積作図パレット]を選択します。


[見積作図パレット]が表示されます。
このパレットは、常時、画面上に表示させておくことができます。


4.2 工事名称(レイヤー)の適用
作図前の要素に対し、予め、工事名(レイヤー)の適用を行うことができます。

1.工事項目を選択し、それに含まれる工事名称(レイヤー)を選択します。
2.それに対する、単位・単価が表示されます。
3.適用ボタンをクリックします。




適用した工事名称(レイヤー)で作図した要素が、見積書にてその工事名で出力され、単位・単価をもとに計算されます。


[適用]ボタンにて、レイヤー設定されるのは、以下のツールになります。

4.3 工事名称(レイヤー)の取得
すでに工事名称(レイヤー)が設定されている要素を確認することができます。

[1]矢印ツールにて、確認したい要素を選択します。


[2]見積作図パレットの取得ボタンをクリックします。
[3]見積作図パレットに、選択した要素の詳細が取得されます。



4.4 工事名称(レイヤー)の修正・再設定
すでに工事名称(レイヤー)が設定されている要素を修正することができます。

[1]矢印ツールにて、確認したい要素を選択します。
[2]工事項目を選択し、それに含まれる工事名称(レイヤー)を新たに選択し直します。
[適用]ボタンをクリックし、修正完了です。一度に複数の要素を選択し、修正することもできます。



4.5 オブジェクトツール・ランプツール

オブジェクトツール・ランプツールは、
金物工事・門扉工事・フェンス工事・カーポート工事・照明工事・樹木工事・庭工事
に設定することで、商品・樹木名称で見積書に出力することができます。
 

フェンス工事に設定したフェンスオブジェクトは、単位を枚数で出力することができます。
フェンス以外のオブジェクト(門扉・カーポートなど)は、枚数計算はできません。


笠木作成・縁石作成ツールで作成したオブジェクトは、個数でのみ拾い出しが可能になっています。
また、この笠木作成・縁石作成ツールは、笠木レイヤー・縁石レイヤーで作成することで、予め、個
で拾い出されるように、既存レイヤーマスタにて設定されています。



他の工事項目・工事名で拾い出す場合は、笠木作成・縁石作成ツールで作成したものを、グルー
解除し、要素を選択後、見積作図パレットにて適用したい工事項目・工事名を指定してください。


4.6 窓ツール
窓ツールにて配置した要素は、自動的に開口工事として出力されるようになっています。
窓ツールは、見積作図パレットで工事名を割り付けることはできません

金物工事・フェンス工事・照明工事・樹木工事・庭工事・開口工事の単価は、各パラメータにて単価
設定したものが記載されます。

☆単価入力を行うと、その際のパラメータの内容において、数値(単価)が自動的に記憶されていきます。

☆一度単価設定した商品(オブジェクト)については、それ以降、単価を入力しなくても(単価0のまま)でも、
以前設定した単価が見積書に反映されます。

☆一度記憶された単価を変更したい場合は、再度、そのパラメータ内容にて単価を入力し、[見積]パレット
の[見積書作成]または[見積書更新]を実行することで、新しい単価情報に変更・記憶されます。


4.7 見積作図パレットの更新

[見積作図パレット]を表示中に、工事項目・工事名称の内容を追加、修正・削除を行った場合は、
この作図パレットに反映させる為に、更新ボタンを押す必要があります。



拾い出しチェック

[拾い出しチェック]を実行すると、すでに工事名称を割り当てた要素を選択状態で表示し、
割り当ての設定を行ったかどうかを、確認することができます。

[見積マスタ]パレットより、[拾い出しチェック]を選択します。



見積書作成

見積書作成を実行すると、RIKCAD上に見積書を作成・配置することができます。



[見積マスタ]パレットより、[見積書作成]をクリックします。


RIKCAD上の要素に含むことのできない[その他工事]を入力・設定する画面が表示されます。
その他工事の設定は、最大で12件となっています。

① チェックを入れると、その対象のその他工事が見積書に出力されます。
② 工事名称を入力します。
③ 数量を入力します。
④ 単位を入力します。
⑤ 単価を入力します。
⑥ チェックを入れると、見積書に備考欄が作成されます。
⑦使用する単価項目を選択します。
一度、入力・設定した内容は、次回見積作成時にも保持されます。
[その他工事項目の設定・入力ができましたら、[OK]ボタンをクリックします。

RIKCAD 上で、見積書を配置したい場所でクリックすると、見積書が配置されます。


[見積書について]


A その他工事
[その他工事項目情報入力]で設定・入力した項目が記載されます。

B 工事項目・工事名(レイヤー)・連動工事
工事名(レイヤー)を割り付けた要素(壁・スラブ・メッシュなど)が、マスタ登録されている単位・単価をもと
に、計算し記載されます。

C 工事項目・金物名称(樹木名称)
金物工事・フェンス工事・門扉工事・カーポート工事・照明工事・樹木工事・庭工事に割り付けたオブ
ジェクトツール・ランプツールが、各工事名称として記載されます。
窓ツールは、開口工事として記載されます。

D 工事合計・諸経費・小計・消費税・合計
各項目の合計が記載されます。
諸経費表示の有無・諸経費率・消費税率は、[見積]パレットの[システム設定]にて設定がおこなえます。
詳細については、「4.11 システム設定」を参照下さい。

E 備考欄
[その他工事項目情報入力]で[備考欄の有無]でチェックをいれた場合、備考欄が表示されます。


4.10 各ツールの拾い出し単位
各ツールの単位での拾い出しルールは、以下の表のとおりです。



見積書更新

RIKCAD上で要素の追加・更新・削除を行った場合、再度、見積書を作成することなく、
[見積書更新]を実行することで、既に配置されている見積書に最新の情報に更新することができます。

【1】既にRIKCAD図面上に配置されている要素を変更します。
例として、ここではアルディ門扉1型 → ミューテ門扉1型に変更し、ケヤキをもう1本追加します。


【2】[見積マスタ]パレットの[見積書更新]を選択します。


【3】見積書が更新されます。

更新後: アルディ門扉1型 → ミューテ門扉1型に変更され、ケヤキが1本追加され、合計2本に更新されています。


システム設定

ここでは、消費税率・諸経費率・見積条件要綱などを設定します。

[見積マスタ]パレットの[システム設定]を選択します。
システム設定画面が表示されます。


A 表示設定
RIKCAD上に配置される見積書のタイトル・フォント・文字色・文字サイズを設定します。

B 消費税率・諸経費の設定
消費税率と諸経費の設定を行います。
諸経費は、表示の有無・率・名称・備考の設定を行うことができます。
また、諸経費は工事費合計×諸経費率になります。
10円以下は四捨五入され、100円単位で表示されます。

C 事業所の表示設定
見積書(エクセル)で表示する事業所を設定します。

D 数量表記の設定
見積書に拾い出す数量の表記を設定します。

E エクセル出力の設定
エクセル出力時の設定を行います。お使いのパソコンにインストールされているエクセルのバージョンを選択します。
エクセル2007以降は「2007」を選択します。フォーマットはエクセル出力時の用紙の向きを選択できます。

F 見積条件要項の設定
見積書(エクセル)で表示する見積条件要項を設定します。最大18行まで設定が可能です。


G マスタ参照先の設定
工事名項目マスタ、工事名マスタ、事業所マスタ、連動工事マスタデータの参照先を設定します。


エクセル出力

RIKCAD上に作成(配置)した見積書をマイクロソフト社のエクセルに出力します。
[エクセル出力]は、お使いのパソコンにエクセルがインストールされている場合のみ、実行可能です。

[見積マスタ]パレットより、[エクセル出力]をクリックします。


下図のような画面が表示します。
工事名・見積書Noを入力します。工事名はRIKCADのプランファイルの名称が表示されます。
会社名・部署名は、システム設定にて設定済みの事業所が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。


見積書のエクセルデータを作成(保存)する先を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
出力されるエクセルのファイル名称は、「工事名 + 作成日時.XLS」になります。


エクセル出力は、Microsoft Excel がインストールされているパソコンのみ実行可能です。

【Excel2007 より以前のバージョンの場合】
[エクセルセキュリティレベル設定方法]

上記画面が表示された場合は、OK ボタンをクリックし、エクセルを保存せずに閉じてください。
セキュリティレベルを設定後、再度、RIKCAD よりエクセル出力を実行してください。

[エクセルセキュリティレベル設定方法]
Microsoft Excel のメニュー[ツール]-[マクロ]-[セキュリティ]を選択します。


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