敷地に配置されている植栽の年間CO2吸収量を算出することができます。
植栽の経年変化から、3年後・5年後・・・のCO2吸収量をシミュレーションしたり(評価グラフ①)、年間CO2吸収量が地球の温暖化対策にどのくらい貢献できているかをグラフで表示(評価グラフ②)します。
樹木の成長による体積(重量)の増加分が含む炭素量からCO2の固定量を推定しています。
植物の呼吸を考慮し、植物の純/総生産量の比からCO2の吸収量を推定しています。
【1】胸高直径(単木または株立)と相対成長式から,一年間に増加する樹木の重量を推定します。
【2】各樹種の材の比重から増加重量を補正します。
【3】増加重量に含まれる炭素量から固定したCO2重量を推定します。
【4】地域別で光合成量に差があることからCO2重量を植物生産量の係数で補正します。
【5】呼吸・光合成によって排出・吸収されるCO2量の比からCO2の吸収量を推定します。
1)CO吸収量シミュレーショングラフについて
植栽評価グラフ①
植栽の体積(重量)から推定される樹木が生長するにつれて、植栽評価グラフ②CO2の年間削減目標を示します。
CO2吸収量シミュレーショングラフについて100%として、生活行動で削減されるCO2を取り込む器(=固定量)の増加量の変化が確認できます。
植栽評価グラフ②
CO2の年間削減目標を100%として、生活行動で削減されるCO2量とCO2固定量から算出されるCO2吸収量の推移を表示します。
[植栽評価グラフ②について]
削減目標達成について ~気候変動キャンペーン「Fun to Share」~
「チーム・マイナス6%」から、よりCO2 削減に向けた運動へと生まれ変わった「Fun to Share」の情報は以下のホームページからご確認ください。
気候変動キャンペーン「Fun to Share」
[http://funtoshare.env.go.jp/]より
CO2吸収量予測一覧表で算出されるツールと表示について
CO2吸収量予測一覧表で算出されるツールと表示について
※生垣・植込み・低木/下草・芝などは刈り込みを想定し算出するため、CO2吸収量は増加しません。
樹木一覧表/CO2吸収量予測一覧表・CO2吸収量シミュレーショングラフの作成
【1】平面図上に植栽を配置します。
【2】メニューバー「ガーデン-造園」>「植栽評価機能」>「植栽評価」をクリックします。
【3】[植栽評価機能]の設定画面が表示されます。
A [一覧表のタイプ]
作成する一覧表のタイプを選択します。一覧表の項目はオブジェクトの設定情報を参照しています。
CO2 吸収量予測一覧表
[設定情報](オブジェクトの設定画面で確認できます)
B [表示列の有無]
一覧表の項目(記号・胸高・仕様・備考)の表示・非表示を選択します。
C [植栽2D表記]
「配置されている全ての2D シンボルに表記を表示する」にチェックを入れると一覧表作成時に平面図上の植栽に記号または名称を表示します。
「低木/下草は表示しない」にチェックを入れる樹木の区分が低木/下草のものは記号・名称は表示されません。
D [グラフ]一覧表のタイプでCO2 吸収量一覧表選択したときのみ有効なります。
CO2 吸収量一覧表の下にグラフを作成するかどうか選択できます。グラフ①または②のみ作成することも可能です。
F [刈り込み]
樹形や大きさを維持するために刈り込みを想定したCO2 吸収量予測を算出することができます。
刈り込みの度合いは[なし]から[強]までの6 段階の設定ができます。
E [地域]
施工場所の地域を選択します。地域を選択することで、より正確な数値が表示されます。
G [家族構成]
施主様のご家族の人数を選択します。
生活行動によって削減できるCO2 の量(グラフ②の青い部分)とグラフの注釈が変化します。
【4】[OK]ボタンをクリックし、設定画面を閉じます。
一覧表を配置したい場所でクリックします。一覧表が作成されます。
植栽の変更・修正があった場合、修正変更後、再度、メニューバー「ガーデン-造園」>「植栽評価機能」>「植栽評価」を実行することでただちに一覧表・グラフが更新されます。
樹木一覧表/CO2吸収量予測一覧表をCSV形式で保存する
植栽評価機能で作成された樹木一覧表/CO2 吸収量予測一覧表をCSV 形式のファイルで保存します。
マイクロソフト社のエクセルなどの表計算ソフトで、ファイルを開いて、編集することができます。
【1】平面図上に樹木一覧表/CO2 吸収量予測一覧表を作成します。
【2】メニューバー「ガーデン-造園」>「植栽評価機能」>「CSV 出力」をクリックします。
【3】「名前を付けて保存」の画面が表示されます。
「ファイルの保存場所」「ファイル名」をそれぞれ設定し、「保存」ボタンをクリックします。
【4】 【3】 で指定した場所にCSV 形式のファイルが作成されます。
(CSV ファイルのアイコンはご使用のパソコンにより異なる場合があります。)