傾斜をつけたメッシュに対して、平面図・3D 画面上で複数の要素を一度に傾斜調整を行うことができます。
【RIKCAD8以上】画面上部メニューバー「土間-アプローチ」>「傾斜調整」
【RIKCAD7以下】画面上部メニューバー「編集-補助」>「傾斜調整」
【1】傾斜調整を行う為に土台となるメッシュを選択し[メッシュポイントの高度変更]で傾斜を設定します。
【2】補助パレットの[傾斜調整]をクリックします。傾斜調整パレットが表示されます。
【3】[土台要素の指定]
まず傾斜調整を行う土台を指定します。平面図・3D 画面で[矢印ツール]で傾斜をつけたメッシュを選択します。
次に、[傾斜調整パレット]の[土台要素を取得]をクリックします。
【4】[傾斜させる要素の指定]
手順3で選択したメッシュの選択を解除し、引き続き傾斜調整させる要素を選択していきます。[Shift]キーを押しながら複数選択することもできます。
選択後、[傾斜調整パレット]の[対象要素を取得]をクリックします。
・対象要素を間違って指定した場合は、何も選択されていない状態で、[傾斜調整パレット]の[対象要素を取得]
をクリックすると、「対象要素なし」に戻すことができます。
・縁石の傾斜調整を行う場合は、グループの一時解除を行う必要があります。
【5】指定した対象要素によって、パレット下側の詳細設定ができるようになります。設定できる内容は傾斜対象によって異なります。
傾斜対象にスラブ・メッシュがある場合→オフセットの設定
[土台重複部を削除]にチェックを入れると、メッシュ・スラブの要素の傾斜調整実行時に、重なった土台部分を削除します。
傾斜対象にオブジェクトがある場合→傾斜タイプの設定
【6】要素の設定、傾斜調整の設定ができましたら、[実行]ボタンをクリックします。
傾斜調整が実行されると、土台要素・対象要素が無しの状態になります。
3D画面で傾斜調整できているか確認します。
対象要素に傾斜調整不可の商品が含まれている場合、 傾斜不可のオブジェクト以外の要素が傾斜調整されます。
天端をカットした壁の上に傾斜調整可能なフェンスや手すりを配置する
【1】フェンス・手すりの土台となる壁の天端をカットし、フェンスや手すりを配置します。
【2】補助パレット[傾斜調整]をクリックします。
壁の上に配置した要素に傾斜調整を行う場合は、土台要素(壁の指定)は必要ありません。
傾斜させたいフェンス(手すり)を選択し、[対象要素を取得]をクリックします。
【3】対象要素の指定ができるとオブジェクト傾斜調整の設定部分が選択できるようになります。
いずれかを選択し、[実行]ボタンをクリックします。
【RIKCAD11】
傾斜調整が拡張されます
■機能詳細
①「⼟台要素を取得」ボタン
⼟台となるメッシュや屋根を選択し、このボタンを押すと⼟台要素となります。
②「リセット」ボタン(追加機能)
「常に傾縂調整」時に⼟台要素をリセットする際に押します。
③「対象要素を取得」ボタン
傾斜調整の対象となる要素(スラブ、メッシュ、オブジェクト)を選択します。
④「常に傾斜調整」ボタン
「⼟台要素を取得」後にこのボタンを押すと以下の画面が表示されます。
「OK」ボタンを押すとこの画面が閉じます。
この状態でメッシュの上にスラブやオブジェクトを配置すると傾斜調整が⾏われます。
「常に傾縂調整」が実⾏されている状態は「リセット」を押すまで継続されます。
⼟台となるメッシュの高度や形状を変更しても対象要素は自動で追従します。
傾斜調整の対象要素に設定した数値に応じて側面を生成します。
対象要素として重なった部分を⼟台から削除します。
⑦分割線を削除する
傾斜調整の結果で発生する3D ウィンドウの「分割線」を非表示にできます。
ここにチェックを入れた状態で傾縂調整をすると分割線がない状態で傾縂調整されます。
⑧回転タイプ/変形タイプ
対象要素がオブジェクトの場合に選択できます。
選択した内容によってオブジェクトの傾縂調整の結果が変わります。
⑨「実⾏」ボタン
傾斜調整を実⾏します。
屋根を「土台要素」として取得した場合
「傾斜調整」ではメッシュだけでなく屋根も土台要素として取得できます
屋根を土台要素として取得した場合、屋根の「領域外」に作図した対象要素も傾斜調整可能となります
■従来までとの比較