変換した連棟物件の建物のテクスチャーがおかしくなる

変換した連棟物件の建物のテクスチャーがおかしくなる

別々の建物データであっても、各建物のテクスチャーの名前が重複することが原因で、
本来のテクスチャーとは違う物が3Dで表示されてしまいます。
 
RIKCAD9以上では、こちらの作業を行わずに複数建物が取り込み可能になりました。

この現象を改善するためには、下記手順の様に、オブジェクトのスクリプト(プログラム)の書き換えが必要になります。


手順

【1】あらかじめ変換するフォルダ内にあるテクスチャーの名前を確認しておきます。
今回はt0000から始まる名前で共通しているデータの修正を行います。

【2】RIKCADを新規で起動し1棟目の建物データ(3DS)を変換し、平面図の任意の場所に配置をします。

【3】配置した建物を選択し、メニューバー内の「ファイル」>「GDL オブジェクト」>「オブジェクトを開く」を実行します。

【4】下図のような“オブジェクト構成ダイアログ”が開きますので、「3D」ボタンをクリックします。



【5】“3D スクリプト”のダイアログが開きますので、メニューバー内の「編集」>「検索と置換」を実行します。

【6】下図のような“テキストウィンドウの検索”ダイアログが開きますので、
「どの文字列を探しますか。」の欄に「t0000」と入力し、
「どの文字で置換しますか。」の欄に「01t0000」を入力し、
最後に「全て置換」ボタンをクリックします。



【7】これでt0000ではなく「01t0000」から始まるテクスチャーを使用するスクリプトに書き換えられました。

【8】置換が終わったら、メニューバー内の「ファイル」>「上書き保存」を実行し、「オブジェクト構成ダイアログ」を右上の×ボタンで閉じます。

【9】次に建物データを外部に吐き出しを行います。メニューバー「ライブラリマネージャ」を実行し、埋め込みライブラリ内にある建物の名前の付いたGSMファイルを選択します。



【10】下図にある保存ボタンをクリックし、変換元の建物データのあるフォルダにファイルを保存します。



【11】保存が終わりましたら、ファイルを保存せずに終了します。

【12】建物フォルダ内にある「t0000」から始まるテクスチャーデータの「ファイル名」を、すべて「01t0000」へ変更します。



【13】新たにRIKCADファイルを新規作成し、「手順2」から「手順5」までを行います。

【14】手順【6】の“テキストウィンドウの検索”ダイアログが開き、
「どの文字列を探しますか。」の欄に「t0000」を入力し、
「どの文字で置換しますか。」の欄に「02t0000」を入力し、
「全て置換ボタン」をクリックします。

【15】「手順8」から「手順12」までを行います。これを配置したい建物の棟数分行います。

【16】最後に建物を配置したいプランデータを起動し、メニューバー内の「ファイル」>「ライブラリマネージャ」を実行します。

【17】追加ボタンをクリックし、保存した「建物.gsm」のあるフォルダを選択し、追加ボタンを押し、「OK」でライブラリマネージャを閉じます。



【18】オブジェクトツールに建物のフォルダが追加される為、建物を選択して配置し、3D画面でテクスチャーが正常に表示されているかを確認します。